いいりょ
このたび、メディカルケア伊勢志摩施設長の大役を仰せつからせていただく事になりました。
メディカルケア伊勢志摩は、「安心な医療」、「明るい環境」、「心和む景観」、「個性豊かな生活」を法人理念として運営しております。 この法人理念のもと、ご入居者のみなさまの個性や生活リズムを尊重しながら 明るく笑顔で快適に生活して頂けることをモットーとし、安全で質の高いサービスを継続して提供していけるように職員一同努力して参りたいと思います。また、ご家族様とのコミュニケーションを密にし、些細なことでも気軽に相談して頂けるように取り組んで参りたいと思います
私は三重大附属病院での20年間の循環器領域(心臓、血管系)の研究、診療、教育職の後
地域医療に転じ、2006年クリニックを南伊勢町に開業しました。主に南伊勢町、志摩市、伊勢市、
鳥羽市、度会町、玉城町の方を診療させて戴いています。
循環器疾患の治療とその主な原因である動脈硬化の誘因となる高血圧、脂質異常症、糖尿病に加え、
循環器疾患と関連深い呼吸器疾患、さらに地域医療では広範囲な患者さんの症状、病気に対応する
ため、胃腸疾患、腰痛や膝痛、咽頭、副鼻腔、泌尿器、皮膚疾患などの診断と初期治療なども
行ってきました。
心臓、血管系、頭部、癌、脊椎、咽頭、副鼻腔などの診断にMDCT(3D-CT)を開業2年目から導入し、
胃腸疾患、喉頭咽頭の診断に内視鏡検査も行ってきました。このような医療設備で正確、迅速な
診断治療をめざしてきました。 当クリニック取材記事、ビデオ:NEWSWEEK japan、
日経 ”道しるべ” シリーズ取材ビデオ、医療関係の取材をご視聴いただければ幸いです。
一方 地域医療を通じて高齢者の方と接する機会は多くなり、診断と治療レベルを上げること以外に、脳血管疾患、認知症、脊椎などの疾患で自活困難、高齢でのフレイル(心身の虚弱化)のため、歩行障害、嚥下障害、繰り返す誤嚥性肺炎などで家族の方も困って居られ、長期の生活対応の問題も大学の医療とは異なり、実感することになりました。日常、患者さんと会話する中で、老老世帯、独居老人の方も多く、現在自活能力がある方でも 将来自活出来なくなった時の不安を抱いておられます。
一方 病院では長期入院、生活介護を伴う慢性疾患の受け入れは困難です。介護度の重い方(3~5度、胃瘻、中心静脈栄養、呼吸管理が必要、高度認知症など)では医療対応が必要です。入所後もこの様な方では肺炎などの各種感染症や心不全、呼吸不全、栄養低下の出現、身体の虚弱化、認知症の進行などに対する医療的対応、視点が必要になります。このような医療的対応(名古屋市は医療対応型特養として公募)が必要な方を受け入れる最終施設は特養です。入居者の方の状態変化の早期診断と治療開始で、重症化の予防、入院減少と回避できる施設運営は 入居者、家族の方の心身的、経済的負担の減少、安心していただける生活環境として重要と考えられます。介護度の高い方が対象となる施設運営には高齢者医療に精通した視点と病態悪化時の迅速な検査(血液、CT、内視鏡検査等)が有用と考えています。また、高齢での不安な生活環境に加え、経済的状況から“国民年金+アルファ”で入れる施設を作って欲しいとの多数の要望を伺ってきました。この経済的な要望に答えるには特養しかないと考えられます。
南伊勢町の第五期福祉計画とともに、地域の皆様の協力を得て、運営に必要な社会福祉法人の設立と施設の設置を2013年から進めました。 施設は30m以上の高台で国立公園内にあり、五ヶ所湾を望み景観のよい明るい雰囲気のリゾートに近い環境です。
高齢者の方が精神的にも環境的にも明るい環境で過ごせることを目指しています。
今後も施設サービス、運営の改善に皆様のご要望、ご指導を宜しくお願い致します。
メディカルケア伊勢志摩の特徴は