いいりょ
私達は特別養老人ホームに“メデイカルケア”と名付けました。医療と介護の両面が高齢者の方の安心で快適、尊厳ある生活に重要だと考えたからです。特養は介護度3~5の方を受け入れる施設に制度上なっています。自力での起立・歩行や食事、入浴が困難、認知症などで自活できなくなられた高齢者の方を対象にしています。これらの身体障害に到った原因には脳血管障害や心肺の病気、脊椎などの病気などがあります.その要因として高血圧、糖尿病や脂質異常症や心疾患があり、これらの背景の病気は、今後も脳血管障害の再発、心不全、認知症の進行、嚥下障害から誤飲性肺炎、抵抗力低下から種々の感染症や皮膚疾患も発生し易く、高齢の方の死因に癌、肺炎、心不全などが上位を占めることから、高齢者の安心な生活には身体の異常を早期に診断し、軽症の中に治療する、生活の場で治療できる医療が介護に劣らず重要であると考えています。
私達は従来の特養の概念に拘らず、理想的に居住環境は如何にあるべきか原点から考えていく施設でありたいと考え、以下に述べます設備を備え、また地域の要望に応える方向で社会福祉法人と施設を設立しました。
自活が困難となる病気を発生した場合でも、急性期病院や高度病院は収益上、短期間の入院、1ヶ月以内の退院を目指さざるを得なくなっています。脳血管障害などの場合、その後、療養型病棟、老健でのリハビリとなりますが、これにも対応出来ない問題があります。老健は入所期間が3~6ヶ月以内で在宅復帰を目ざす施設になっていますが、脳血管疾患の重症度、病態で自活できるまでにリハビリできず、在宅での生活困難な例は少なくありません。意識障害や麻痺が重く、食事介助の継続や経管栄養(鼻注、胃瘻)や中心静脈栄養(胃腸に問題があり、経管栄養が困難)が必要な例は、老健での在宅復帰に向けたリハビリでは達成されません。他の高齢者施設、サービス付き高齢者住宅、介護付き有料老人ホームにおいては医療的対応が十分でありません。しかし、介護を要する高齢者はその原因となった病気、病弱な身体を合わせ持たれているのが現実です。介護度3から5度の方を受け入れる特養ではこのような病気を有する方、重度の障害を有する高齢者の病気発症、進展に早期に対応することが施設運営に重要と考え、当施設は理念に掲げています。
具体的な特徴は